■エンジン補器類


レパードに搭載されているエンジンは、どれも基本設計の丈夫なVG型ですが、補器類が弱いため突然の故障に見舞われることがよくあります。補器類もマメにメンテナンスをしましょう。


・パワートランジスタ(ツインカムエンジン搭載車)
レパードの故障で、一番有名と思われる部分がここです。エンジンを正面から見て右側(助手席側)のストラットタワーの内側付近についている10センチ×8センチ、厚さ2センチくらいの黒い箱のことです。熱にやられてしまうのが原因と思われますが、普通に走っている最中でも突然エンジンが止まり、再始動が不能になります。もちろん、修理は部品交換で対処しますが、ひとまずその場から動かすためには、タオルを水につけ、固く絞ってパワートランジスタの周りに巻いてやり熱を下げるという方法もあります。しばらくはそれで走りますが次にエンジンが止まったときには再始動が厳しいです。ハンマーでたたけば治る場合もありますが、荒手のためお勧めはできません。


・オルタネーター
パワートランジスタについで多いと思われる電装系トラブルが、オルタネーターの故障です。原因はいろいろありますが、これが壊れてしまうとバッテリーに充電ができなくなるため再始動できません。仮にJAFを呼んできてその場で充電してもらったり、新品バッテリーを入れたとしても、そのバッテリー内の電圧が下がりきってしまえばエンジンは止まります。故障の原因が、発電用のブラシの磨耗だけならば、オーバーホールしてブラシを新品に交換すれば治りますが、そのほかの部分(コイル等)が原因の場合も多くあるらしいので、できれば新品ないしリビルト品で交換した方が良いでしょう。


・デストリビューター(前期のシングルカム車)
前期にのみ載っているシングルカムエンジン車(VG20EとVG20ET)には、デストリビューターというものがついています。この部品は、エンジンへ向かって生えているプラグコードの途中、ちょうどエンジンを正面から見てエンジン前方にある黒くて丸い箱のようなものですが、このキャップの内側にある接点の接続が悪くなる(ゴミがたまったり、さびが出たりする場合がまれにあります)と、エンジンアイドルの不調といった症状を引き起こします。知識さえあれば、ばらせないこともないようです。


・タイミングベルトまわり
走行距離が10万キロになったら交換することが常識になっているタイミングベルトですが、年式や使用状況によっては10万キロ以前で切れてしまってエンジンがパーになることがあるらしいです。そして、タイベルを交換する時はウォーターポンプやテンショナーも同時に交換した方が手間が省けますので工賃的にも割安になります。ちなみにオートテンショナーという部品が壊れると、2000回転くらいで「カラカラカラカラ…」という音が出てしまい、治さずには乗れないような状況になってしまいます。


・燃料系統
後期のツインカムターボ車の燃料漏れの話は良く聞きます。レパードだけに限らず、同世代のシーマ、セドグロなど、なんせVGのツインカムターボ車はゴムの老化によりインジェクターの前方下にある5センチくらいのホース(左右2本)からポタポタと漏れます。燃圧の関係もあり、気温の低いときは液体が漏れますが、少し走って暖まるとゴムが膨張し穴をふさいでくれるため漏れが止まります。早急に修理が必要です。放っておいたら火災につながりますので注意しましょう。ちなみに、夏場の気温の高いときに、エンジンルームからガソリン臭が漂うことがありますが、これはガソリンタンク内のガソリンが気化してエンジンルーム内にあるキャニスターという装置に流れる際、キャニスターで処理しきれないほどの気化したガソリンが入ったり、圧が上がりすぎて液体のガソリンがキャニスターに流れてしまうことによるためと思われます。対策としては、ソローっと燃料キャップを緩めて(タバコ厳禁!!)気化したガソリンを抜いたり(本当はお勧めできません)、ガソリンを満タンにすることなく若干減らしぎみにして給油することによって多少ましになる場合があります。