■オイル


レパードのメンテナンスで重要なポジションを担うのがオイルメンテです。エンジンのページでも述べたように、5ナンバーサイズのボディに2,000cc以上の大きなエンジンを積んだ車ですので、熱によるオイルの劣化などは激しいようです。


・エンジンオイル
まず基本となるエンジンオイル。問題となるのは、オイルのグレードや粘度、銘柄や交換時期です。
まず、オイルの「グレード」ですが、新しいものにして間違いないと思います。現在(2005年5月)、最高グレードはアメリカ石油協会(API)の規格である「SM」や、日米自動車工業会(ILSAC)制定の「GF−4」です。いずれのグレードも、オイルには必ず記載してあります。これらのグレードは、排ガスやエンジン内部のクリーンさや、燃費向上への貢献の度合いによって定められます。ちなみに、SMより古い(一般的には性能も劣ります)規格が、SL、SJ、SH等となります。ただし、レパードが開発された当時は、それらより古いSG等のグレードが一般的でしたので、SLやSJを入れたからエンジンがおかしくなるといったことはまずないと思われます。
そして次に問題となるのが「粘度」です。オイルに表示されている5W−30とか、10W−30といったものです。まず、Wの前の数字が小さければ小さいほど、寒いとき(外気温の低いとき)にサラサラであるということです。そしてW−のあとの数字が大きければ大きいほど、暑いとき(外気温が高いとき)にもドロドロしているということです。サラサラしていることの利点は抵抗が少ないので燃費がよくなります。欠点は、サラサラなのでエンジンの保護性能はやや劣るといわれます。反対に、ドロドロの利点はエンジンの保護性能が素晴らしい、欠点は抵抗が大きくなって燃費が悪くなるといわれます。
レパードは、NA車とターボ車と設定がありますが、基本的には日産純正のオイルを入れていて問題ないと思われます。ただし、ターボ車に関しては、ATシフトノブの横に「5W−30などの低粘度オイルは使用しないでください」と注釈が書いてあります。この解釈をどうするかということですが、不安でしたら純正オイルでも10W−30のタイプを使用されることをお勧めします。しかし、SG級の5W−30とSL/SM級の同粘度では、間違いなくSL/SM級の方が性能アップしているから大丈夫だろうという解釈でしたら、それらのオイルを入れても問題ないように思います。実際、ディーラーでは、VG30DET車にも5W−30を普通に入れています。
(参考:後期アルティマターボの指定オイルはSG級の7.5W−30「ターボX」)
銘柄については、前段でも述べたように日産純正オイルでしたらまず問題ないと思われます。しかし、粘度に不満があったり、他の銘柄のオイルを入れてみたいという方も多いでしょう。ずばり、大差ないと思います。粘度の特性さえ理解していれば、自分のドライビングスタイルに合わせたオイルを入れるというのも一つの方法でしょう。高速をバンバン飛ばすなら固め(5W−40や10W−50)、街乗り中心なら一般的なオイルで問題ないと思われます。ただし、外国産オイルはシールとの相性がある(シールからのオイル漏れの確率など)ので注意が必要です。国内石油メーカーのオイルは、日本車を中心に開発していると思われます。
交換時期は、NA車5,000キロ/ターボ車3,000キロを基本としてください。その距離で交換すればまず問題ないです。ただし、オイルは一定の温度を超えると性能が極端に低下する(シャバシャバになる)ので、ターボ車で高速道路の連続走行やサーキット走行をした場合は早めに交換した方が良いかもしれません。地元の車屋が言ってた話に、「同じ予算つぎ込むなら、良いオイルを1回使う代わりに、一般的なオイル(安売りも可)を2〜3回使った方が良い」という話があります。


・パワステフルード
2トン近くある車体を、そのまま力ずくでハンドリングすることは並大抵のものではありません。そのために、パワーステアリングという装備が付いています(今さらながら説明を・・・。)。油圧によって、操舵時の負担を少しでも軽くしようというものですが、F31の場合車が古くなるとパワステポンプ、ラック、挙句の果てはホースのつなぎ目からオイルがどんどん漏れてきます。一般的に、ディーラーで車検をすると車検毎に交換されますので、よっぽど多走行でもない限りオイルの劣化により車が傷むということは考えにくいものです。それより、オイルの量は常に確認した方が良いです。オイルが切れると、パワステポンプの焼きつきや操舵感の不具合が出てきて、最終的にはラックまで交換する羽目になります。純正品がベストマッチです。

・ブレーキフルード
ブレーキの制動に欠かせないのがブレーキフルードです。このオイルが抜けると、ブレーキが利かなくなって、死にます。ですので、オイルのグレード(DOT3とかDOT4とか)よりも、フルードの量は常にチェックしておいてください。弱い部分は、マスターシリンダー(運転席全部のバルクヘッドにブースターと一緒に突き刺さっているもの)の付け根からオイルが漏れることがあります。このブレーキフルードは、塗装を溶かしますので、漏れたら即修理です。万一塗装面に付着した場合は、良くふき取ってからタッチアップしておきましょう。ちなみに、グレードはDOT3がストリート用で、数字が大きくなるほどスポーツ向きです。良く止まるらしいです。DOT5くらいまで市販されていますが、少しでもDOT3などのグレードの低いフルードが混じるとフルード全体の性能が低くなりますので注意してください。またスポーツ用のフルードは、水を含みやすいという話があります。

・ATフルード(ミッションオイル)
ATフルード(MT車はミッションオイル)も交換が必要です。だいたい3万キロ〜4万キロで1回くらいの交換を心がけましょう。グレードは、できるだけ純正品の方が良いと思います。エンジンオイルに比べて粘度が高いです。フルードが劣化すると、オートマ故障の原因になるだけでなく、燃費の悪化にもつながります。

・その他
そのほかにも、デファレンシャル等にもオイルが注入されています。デフオイルは、10万キロ無交換でもまず大丈夫です。(メーカー指定は、10万キロで交換もしくは交換不要。)
オイルメンテは、して損することは無いと思います。出来るだけ早めの交換を心がけましょう。